審神者
雫石都子(しずくいし・みやこ)
27歳
本業:大学非常勤講師 専門:中世南奥州 政治史
博士号とれたての女性。幸か不幸か先輩に対抗歴史修正主義者のチーム所属者がいたため審神者として採用されるハメに。一番初めの歴史系審神者となる。
本人は講師が本業、審神者が副業と考えているが金銭的には真逆である。そのため審神者としては三日勤務、講師は金曜1コマ目なので木金休み、土日は研究に当てたいところだが最近審神者業に消費されてしまうことに。
戦国期が専門のため、戦国期に名をあげた刀を中心に部隊を形成する。
性格はいたって真面目。好奇心がつよく、気になった事はもてる技術を駆使して調べ上げる。大御所に対しても論に不備があれば見逃さず問う度胸もあるが、節度はわきまえている。
顔立ちは比較的美人だが、研究者ゆえのオタク気質でありどこか残念。髪は染めもせず黒のロング。時々ハーフアップにしている模様。
近侍:燭台切光忠
部隊配属:大倶利伽羅、歌仙兼定、五虎退、へし切長谷部 他
南部健仁(なんぶ・たけひと)
28歳
本業:大学助教 専門:明治期文化交流史 外交史
二人目の歴史系審神者。天才系努力型研究者。外交史専門なので英語を始めヨーロッパ主要言語は最低読み書きできる。うち英・仏・独語(ウィーン訛り含む)は日常レベルで使用可能。
先輩後輩友人をして「クズ」と言わしめる性格で、学生時代は賭け麻雀などでボンボン医大生から金を巻き上げて生活費の足しにしていた(同時に院生になると予備校講師もしていたのでなお性質が悪い)。しかし一方で苦学生を見ると放っておけず、タダで勉強を見てやったりご飯を奢ることもしばしば。
切れ長の目にやや鍛えている体と女性受けはいいはずなのだが、セクハラ気質なため一定以上の知り合いになると敵を作りやすい。なのになぜかラッキースケベ体質である。天は三物を与えなかった。
助教で忙しいはずなのだが審神者業にかりだされている。本人は金が入ればいいので気にしていない(しかし雫石より勤務日数は短い)。
専門は明治期だが、正確には幕末から明治への移行期を押さえているため、彼のもとには幕末期の刀が集まりやすいらしい。
だが上(津野)の判断でその性格の難を考慮し、御手杵が近侍につけられている。
近侍:御手杵
部隊配属:加州清光、大和守安定、堀川国広、和泉守兼定、陸奥守吉行、同田貫正国 他
岩木妃奈(いわき・ひな)
16歳
本業:高校生
神道系審神者。その中でもかなり若い。まだ有資格者ではないが、幼いころから実家の手伝いをしているためひと通りの作法には通じている。いずれ実家を継ぎたいと思っている。
絵にかいたような(今では絶滅危惧種の)純粋な少女。とある雑務で雫石と出会い、以降時々彼女に神職系大学進学のための勉強を見てもらうことに。
近侍:当番制
部隊配属:石切丸、太郎太刀、次郎太刀、今剣、岩融 他
関係者
津野悟朗(つの・ごろう)
30歳
本業:文化庁職員(出向中)
雫石・南部を審神者業につけた張本人。ノンキャリア。文化庁職員で国による特別チーム「対抗修正主義」に所属。一見文化庁と今回の出来事は無関係にも見えるが、審神者はともかく、付喪神の本体が文化財の刀剣であるので、省庁を越えたチームでも中心的な役割を果たしている模様。元の部署では文化財を担当していた。
付喪神のいる可能性が高い燭台切光忠が持ち込まれた際、審神者が神道関係者ばかりで作戦に行き詰まりが生じていた事態から歴史学を修めた者の投入を提案、了承された。その際燭台切の活躍年代と主の変遷から院の後輩である雫石に白羽の矢を当て、その結果雫石はみごとに燭台切光忠を「刀剣男士」として降ろすことに成功したため、以降歴史系の審神者をスカウトするチームの責任者を任せられる。しかし公務員なので頑張っても結果を出しても出世直結とかボーナスとかはない。
普段は歴史系審神者のオペレーション・リーダーも勤めている。
院時代の専門は民俗学。
性格は優しく雫石・南部に対しては先輩然としているが、どこかいい加減なところが垣間見えることも。既婚者で二歳の子持ち。
亘理祥子(わたり・しょうこ)
……?(女性に年齢を聞いてはいけない)
本業:医療関係者(研究者)
津野のチームのメディカル・リーダー。主に審神者と刀剣男士の体調を管理する。タイムジャンプ時の審神者の体調管理も担当。
いつでもハイヒールにミニスカで白衣はめったに着けないタイプ。医師免許はもっているが研究職にあったため現場は久しぶりとの噂も。
飄々とした性格でいつも媚態を帯びているが、人をからかうことが好きな模様。なおイケメンより可愛い女の子が好きとも。普段の行動は若干アレだがいざというときは頼りになる。
藤塚数秀(ふじづか・かずひで)
30代後半
本業:エンジニア
津野のチームのエンジニア・リーダー。計器の管理とデータの保存・分析が仕事。
典型的な理系で、非科学的なことは苦手。ゆえに刀剣男士の存在はすこし苦手である。
真面目で寡黙。実は既婚者で双子の父。
東雲晃(しののめ・あきら)
30代前半
本業:文化庁職員(出向中)
津野と同じく出向中の職員。キャリア。元の所属部署が宗教法人とかかわる部門だったため、神職系審神者のオペレーション・リーダーも務める。妃奈の上司でもある。
津野が出向に伴い半ば昇進したようなものなのに対し、自分は立場据え置きだったためか津野のことを快く思っていない様子が見受けられる。「放っておけば勝手に出世するのになぁ」とは津野の弁。